1. 今週の相場振り返り(1030万円周辺で伸び悩み)
- 週前半の軟調推移:AI過剰投資懸念や米「クラリティ法案」の進捗停滞を嫌気し、1070万円台から1030万円周辺へ下落。
- FOMC通過と一喜一憂:米連邦公開市場委員会(FOMC)で5会合連続の政策金利据え置きが発表され一時上昇するも、ハイテク株の売りに押され上値を伸ばせず。
- PCE鈍化とドル円急落の打撃:米6月PCEデフレーターの伸び鈍化を受けて1058万円まで浮上したものの、直後に為替市場でドル円が急落(円高急進)したことで、円建てBTCは急落。1週間を通して明確な方向感を欠く展開となりました。
2. 今後の注目点・焦点
① 米「クラリティ法案」の審議動向
- 夏季休会前の山場:米議会が8月7日に夏季休会に入るため、年内成立に向けた実質的な節目を迎えています。
- 進展への期待と課題:倫理規定修正版の合意など前進の兆しが見られる一方、ステーブルコイン規制や可決に必要な60票の確保などハードルも残ります。具体的に採決日程が固まればBTCの強材料となります。
② FRBの金融政策観測とインフレ懸念
- FRB内の見解のばらつき:FOMCの据え置き決定は9対3の採決で、一部で原油高を背景とした利上げ支持が出るなど、足並みの乱れが浮き彫りになりました。
- インフレ鈍化 vs 原油高:PCEデフレーターの鈍化に対し、地政学リスク等による原油高が高止まりしており、今後の政策見通しには不透明感が漂っています。
3. 総括・見通し
短期的なBTC相場は「クラリティ法案の進展」と「FRBの利上げ懸念後退」が同時に起きれば戻りを試す展開が期待されるものの、法案審議の停滞や原油高による警戒感が続けば、引き続き上値の重い展開が予想されます。
